HOME>ブログ一覧> やまももってどんな植物?

やまももってどんな植物?    

やまもも(山桃 学名:morella rubra)はヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹です。
品種は、果実の色でクロモモ、アカモモ、シロモモに区分されています。

近年では緑化を目的に街路や公園に植樹されているのを見かけるようになりました。
(町でよく見かけるヤマモモは食べられない種類のものです)

果実は甘酸っぱく生で食べられます。
野生種以外に、果実の大きさや熟期の違いにより大粒で酸味の強い瑞光や、
大玉で酸味の弱い森口や秀光などがあります。
ちなみに秀光は森口の変種になります

(他には中山早生、肥山、秀峰、東魁、御前、阿波着綿、亀蔵、晩稲楊梅、青蔕斗大楊梅、天鵞絨、広東、西村、小橋、与川内、十六、種楊梅、中葉青、丁香梅、大炭梅等)。
異形同種といわれるものが多く、識別な困難な系統も多くあります。
平安時代の頃から食されていたようです。
日本で出回る苗の多くは瑞光、森口です。

当店で扱っているヤマモモはすべて「森口」になります。

森口と広東は類似性が高く同種ともいわれています。中国広東ないし台湾から導入された品種です。
特徴としては、極大粒、暗赤色の中生種で酸味は少なく、果汁は多く爽やかで甘味があります。
広東系の品種には「西村」「小橋」等があり、西村は森口より樹を開張させやすく、結果年齢がやや早いことに加え、大果になりやすい特徴があります。
加工品として、ジャム、缶詰、砂糖漬け等の他、
中国では白酒に砂糖を加えヤマモモの果実を漬け込んだリキュールの「楊梅酒」が広く作られています。

花粉は風に運んでもらう風媒花です。
樹皮は三宅丹後、鳶八丈を生み出した染料のもとになったとされ、漁網を染める渋の原料になります。
また、楊梅皮(ようばいひ)という生薬で、古くは婦人病の薬として使われていました。
タンニンに富むので止瀉作用・消炎作用が期待でき、筋肉痛や腰痛用の膏薬に配合されることもあります。

高知県ではシイラ漬漁業に使うシイラ漬の下に葉がついたやまももの枝を垂らし、隠れようとする小魚を誘い寄せ、小魚を目当てに集まってくるシイラを巻き網で捕る漁法に使われています。

【名称】

和名の由来は、山に生えモモのような果実をつけることからきています。
漢名は楊梅(ようばい、ヤンメイ)、別名として楊桃、山梅、渋木、樹梅、山桜桃、火実などがあり、
古代から夏を表す季語として和歌などにも詠まれています(「やまももの落つる音なし五月雨」:芭蕉翁 等)。
ベトナムでは漢名をそのまま用いてズオンマイと呼んでいるそうです。
 
高知県では県の木として選ばれていますが、ご参考までに、
  ➡市の木として選んでいるのは
静岡県御前崎市、愛知県知多市、和歌山県海南市(現海南市)、徳島県小松島市、香川県丸亀市、高知県南国市、山口県下松市、福岡県豊前市、長崎県西海市、宮崎県西都市
 
➡町の木として選んでいるのは
愛知県の幡豆町、三重県の阿児町、福井県のおおい町、和歌山県の上富田町、 愛媛県の波方町(現今治市)と津島町(現宇和島市)、兵庫県の御津町、島根県の斐川町、岡山県の日生町、広島県の音戸町(現呉市)と安浦町(現呉市)と東野町(現大崎上島町)、山口県の和木町、福岡県の那珂町(現福岡市)と須恵町、熊本県の有明町(現天草市)と三加和町(現水和町)、長崎県の大瀬戸町(現西海市)と西彼町(現西海市)と外海町(現長崎市)、大分県の佐賀関町(現大分市)と真玉町(現豊後高田)と山香町(現杵築市) と国見町(現国東市)と浦江町(現上天草市)、宮崎県の門川町、 鹿児島県の東町(現長島町)と開聞町(現指宿市)と南種子町

と、複数あり、昔から親しまれていた樹木であることが伺えます。

【形態・生体】

樹木は常緑の高木で、成木は15mほどになります。
幹は太くなると灰白色の樹皮に覆われ、多数の楕円形の皮目を持ちます。
古くなると縦の裂け目が出ることが多くなります。
(当園では剪定により高木でも3m程度にしてあります)

葉は革質、つやのない深緑で、10㎝前後の長楕円形か、やや倒卵形をしており、密に互生し、多くは枝先に束生します。
成木では葉は滑らかな緑(全緑)ですが、若木は不規則な鋸歯が出ることが多いようです。
葉柄は5~10㎜程度です。

生体、雌雄異株で、花期は3~4月、数珠つなぎに小さな桃色の花弁4枚の目立たない花をつけ、6月ごろに黒赤色の果実を結びます。
果実はほぼ球場で暗赤色、表面に粒状特記を密生します。
この突起はつやがあるので、外見的には小粒の赤いビーズを一面にならべたように見えます。

やまもも写真館にて農園写真をアップしていますので、こちらもよろしければご覧ください。

【分布・生育環境】

中国大陸や日本を原産とし、暖地に生育し、暑さには強い植物です。
根粒に窒素固定を行う放線菌の1種であるフランキアを共生させており、
比較的栄養の乏しい土壌でも生育が可能です。

日本では関東以南の低地や山地に自生しており、本州南部以南では、海岸や低山の乾燥した尾根など、
やせ地で森林を構成する重要樹木となっています。
中国では江蘇省、浙江省が有名な産地で、とりわけ寧波市に属する余姚市、
温州市は古くから知られた産地であり、1000年におよびとされる古木も多く残っています。
他に福建省、広東省、広西チワン族自治区、台湾なども産地です。
  
               
【引用】
・「ヤマモモ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2015年11月11日 (水) 17:00 UTC、URL:http://ja.wikipedia.org

オススメ商品

  • NEW
    幻の果実「やまもも」

    幻の果実「やまもも」

  • NEW
    冷凍やまもも-高知県産

    残りわずか

    冷凍やまもも-高知県産

その他ブログ

  • 2019May02

    結果全部おいしい

  • 2019Feb26

    屋久島の動物たち

  • 2019Feb12

    沖縄で癒しを

  • 2019Feb03

    遅ればせながら

  • 2019Jan06

    あけましておめでとうございます

  • 2018Dec24

    屋久島に行きました

  • 2018Dec16

    はじめまして!

  • 2018July01

    ヤマモモ

  • 2017Dec25

    お正月休みのご案内(平成29年12月28日~1月5日)

  • 2017Dec01

    ハーバルコーヒー

    セット商品